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沖公研ライブラリー

発信の好機、最大限生かせ

『琉球新報』(2014年3月30日付、論壇)に、当財団理事長安里繁信の論説が掲載されました。同年3月20日~24日に開催された第6回沖縄国際映画祭の実行委員会副委員長としての立場から、「地域交流から始まる世界展開」を見すえ、映画・映像文化を活かした「沖縄」の発信と「笑顔の絶えない島づくり」に向かうビジョンを提起しています。

発信の好機、最大限生かせ
沖縄国際映画祭を世界へ
安里繁信(沖縄国際映画祭開催実行委員会副委員長)


島ぜんぶでお~きなこと!」を合言葉に、第6回沖縄国際映画祭が幕を閉じた。沖縄コンベンションセンターと周辺地区を主会場に、県内各地で盛りだくさんの関連イベントを企画、3月の沖縄の恒例イベントとして定着してきた。

コンセプトは“Laugh & Peace”。世界へ「平和と幸せ」を届けようと、映画にとどまらず、映像、音楽やファッション、お笑いなど、ジャンルの垣根を超え、さらには国や人種の垣根をも超えた万国共通のコンテンツ産業への成長・進化を目指してきた。

今回も「地域交流」を軸に沖縄というステージを最大限に生かすさまざまな企画が展開された。例えば、地域発信型映画プログラムは、特定地域を舞台とした映画作品として上映された。作品製作のほとんど全工程が地元関係者との共同作業で行われたことにより、物産・観光・伝統・生活文化・産業など、幅広い情報が網羅された。また、地元の魅力をCMに仕上げ紹介する企画である「Jimoto CMコンペティション」には、県内41市町村が参加した。

いずれも地域・観光振興につながるツールとしても期待でき、その価値が理解され、昨年の「ぎのわん応援団」を機に七つの地元応援団が立ち上がり、宜野湾の主会場のほか那覇から名護の数カ所で連携イベントを展開するなど、大きな盛り上がりを見せた。

実行委員会としては、さらなる支援の輪を広げるために、これからも精力的に広報宣伝活動を行っていきたい。世界的にもユニークな映画祭が沖縄で開催されるだけでなく、国内外多くのメディアが取材に訪れ、沖縄から情報が発信されるのだ。昨年実績でテレビ383、ラジオ674番組で取り上げられ、新聞で243、ウェブで3280の記事が掲載され、さまざまな場面で映画祭が紹介された。

沖縄国際映画祭は、沖縄が世界に向けて情報を発信する絶好の機会である。開催地として、目の前のチャンスを最大限に生かさない手はないのではないだろうか。

映画祭実行委員会の大﨑洋委員長は、「笑い合うことは許し合うこと」という思いを込め、平和を希求する沖縄での開催にこだわりを持ち続けている。日本全国の地方で、沖縄ほど恵まれた地域はない。大都市を除けば、ほとんどが人口減少と産業の停滞に悩まされ、将来像が描けないという地域ばかり。沖縄国際映画祭が沖縄で開催されることの意味を理解し、絶好の機会と捉え、開催地沖縄の「映画祭」として育てていこうではないか。

その先の「笑顔の絶えない島づくり」を夢見て。