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『沖縄タイムス』5面「論壇」に当財団理事長安里繁信の論考が掲載されました。

2014年4月27日(日)『沖縄タイムス』5面「論壇」に当財団理事長安里繁信の論考が掲載されました。

沖縄国際映画祭の意義大
内外へ発信 重要なMICE
安里繁信(沖縄国際映画祭実行委員会副委員長)

第6回沖縄国際映画祭「島ぜんぶでお~きなこと!」が幕を閉じた。世界的にもユニークな映画祭として沖縄が注目される絶好の機会である。晴天にも恵まれた今年は、これまで以上に地元と一体の取り組みが際立った。毎回会場へ足を運ぶ県民や、国内外の参加者も多く、テレビやメディアを通して知る俳優、タレントや芸人さん等を各種イベント会場で身近に感じる場としても定着した。特に、今年新たに企画された那覇市国際通りのレッドカーペットは、観客動員数5万8千人を数え、足の踏み場もないほどのにぎわいであった。公共交通機関や近隣駐車場、飲食店を含む周辺の施設利用を考慮すると、その経済波及効果は非常に大きく、絶大だと理解されたはずだ。那覇市関係者の入念な実施計画が奏功した。

早くも来年の開催に向け、協力会や応援団が始動したが、ここであらためて本県における沖縄国際映画祭の開催意義についてお伝えしたい。今回、主催者発表で総来場者数は38万人、1日平均7万6千人と過去最高を更新した(第5回の1日平均5万2500人)。また、期間中は154媒体356人が来場、うち海外メディアの取材は46媒体68人(計17の国と地域)に及び、国内外に向け映画祭の各種コンテンツが発信されたが、この実績を読者の皆さんはどう認識されるだろうか?

観光が沖縄経済をけん引する重要な産業の一つであることに異論はないはずだ。しかし、潜在客に来てもらうには、あらゆる手を尽くし沖縄の存在を知っていただく必要がある。その意味で、映画祭は絶好の媒体・ツールなのだ。たとえ県や各自治体が自ら広告予算をかけ、観光地として売り出しても、やれる規模には限界がある。そのうえ、3月は時期的にモチベーションがなければ集客すら難しい。それを補えるのが沖縄国際映画祭というわけだ。仮に、将来の沖縄像を「総合エンターテイメント・アイランド」と構想・動機付けし、映画祭をコンテンツ産業の一環として、スポーツやコンサート、各種会議など他のイベントとともに位置付ければ、新たな沖縄型コンセプトが構築できるのではないだろうか。

今、沖縄への訪問を目的化するためにMICEに力を入れようとの機運が高まっているが、沖縄国際映画祭も、MICEの一つと位置付けることが可能である。沖縄が単独で同様のイベントを開催しここまで軌道に乗せるのは至難の業だと認識すれば、おのずとその意義が理解されるのではないだろうか。まだまだ伸び代の大きい沖縄国際映画祭。ぜひともわがまち、わが沖縄の映画祭として一致団結して育てていきたいものである。