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沖公研ニュース

当財団理事長安里繁信が沖縄におけるICT活用の方向性を提言

沖縄県地域・離島課主催のシンポジウム「ICT(遠隔地情報通信技術)が叶える離島の未来」が、2月5日、沖縄県立博物館・美術館講堂にて開催されました。

第一部の基調講演を行った鯨本(イサモト)あつこ氏(離島経済新聞社主宰)が「『離島』という視点から世界の島嶼を比較した場合、日本そして沖縄の離島が、互いに目に見える距離で隣り合っているのは希(まれ)な事例だ。海を越え、島と島、島と都心の人々がお互いの顔や表情を確かめ合いながらリアルタイムにコミュニケーションできる環境と技術は、日本のどの地域にいても都心との高度なビジネスが行えるだけではなく、離島に生きている人々、とくに次代を担う子供たちに、海を越えた人と人の絆を実感させる希望をもたらしている。」と提言。

これをうけて、パネルディスカッション第一部「離島の"暮らし"を支えるICT」をテーマに島嶼地域における教育、医療、そしてICTインフラ整備の現場から、それぞれフィオレ・コネクション(東大NETアカデミー)代表 松川來仁代表、伊平屋診療所金子惇医師、NTT西日本沖縄支店 沖縄振興推進室 上野睦弘室長を迎え、ICT活用の事例の現状紹介と課題について語られました。

続くパネルディスカッション第二部「離島から築く 島国の未来×ICT~ICTを活用した働き方・暮らし方の事例と可能性を探る~」におきましては、基調講演の鯨本あつこ氏をコーディネーターに、勝眞一郎 サイバー大学IT総合学部 選任教授、一般財団法人沖縄公共政策研究所 理事長 安里繁信、そして女優の福本 幸子氏をパネリストとして、事例を交えながら活発なディスカッションがなされました。

当財団理事長 安里は、地域づくり・観光プロモーションの視点から、沖縄におけるICTネットワーク構築について意見を求められたことを受け、「ICTは、いまや、世界共通の社会資本。大陸であろうと島嶼であろうと、人間が社会生活をいとなむ地域にはICTが整備されているのが普通になっている。地域の未来を創る『人』の視点からICTとのかかわりを考えるとき、ICTによって流通するのは『相手に伝え、相手と共有する価値』ある情報。さらにプロモーションの視点を加味するならば、『誰が、誰に、何を、どうして、いかに伝えるか?』を常に意識したい。沖縄観光のプロモーションを例にとると、「青い海、蒼い空」を強調するだけではなく、沖縄の島々に表れる四季や民俗、自然のすがたや魅力をリアルタイムに伝え、有望な観光客層はもちろん、彼らをふくむ『動きある顧客と市場』の展開に即応するプロモーションにICTを組み込んではじめて、沖縄に適したネットワーク構築の意義が生まれるのではないか?」と実践的な提言を示しました。

安里の提言にたいし、他のパネリストやフロアから、遠隔地教育や島嶼地域の医療・診療システム、メディアリテラシーの普及と向上にも深くかかわり合う内容だとして、共感の声が起こる一幕もありました。

なお、基調講演から第三部のパネルディスカッションを通じ、司会進行をろうあのハンディキャップを乗り越え、あらゆる方面でマルチに活動する大城早貴氏が行いました。

第二部パネルディスカッション「離島の暮らしを支えるICT」
(左から)伊波貢氏、松川來仁氏、金子惇氏&上野睦弘氏第二部パネルディスカッション「離島の暮らしを支えるICT」
(左から)伊波貢氏、松川來仁氏、金子惇氏&上野睦弘氏

第三部パネルディスカッション「離島から築く島国の未来×ICT」
(左から)勝眞一郎氏、安里繁信&福本幸子第三部パネルディスカッション「離島から築く島国の未来×ICT」
(左から)勝眞一郎氏、安里繁信&福本幸子

第二部ではコーディネーター鯨本あつこ氏(左)のもと活発な議論が展開された第二部ではコーディネーター鯨本あつこ氏(左)のもと活発な議論が展開された

シンポジウム終了後の登壇者
(左から)伊波氏、松川氏、鯨本氏、勝氏、安里氏、福本氏、金子氏&上野氏シンポジウム終了後の登壇者
(左から)伊波氏、松川氏、鯨本氏、勝氏、安里氏、福本氏、金子氏&上野氏